緊急事態宣言も明け、少しずつ人と人との交流や社会の動きを感じられるようになってきました。

季節は芸術の秋ですね。
 
10月15日、JA愛知みなみ輪菊部会では「花育活動」の一環で、田原市立神戸小学校を訪れました。
 
5年生の「総合学習の時間」として、カラーリングマムとフラワーアレンジメントの体験を通して子供たちに花に親しんでもらう企画です。
 

取材に伺ったのは 5年2組のクラス。
 
今回の企画のきっかけは、クラスの Uちゃんが夏休みに書いたカラーリングマム体験についての作文からでした。Uちゃんのお父さんは、JA愛知みなみ管内で菊の栽培をする菊農家で、今年の夏からカラーリングマムを手掛けている河合俊幸さんです。
 
作文を読んだ担任の髙鷲先生が、Uちゃんの作文をクラスの代表に選んだことで、河合さんが「カラーリングマム体験をクラスのみんなにも」と提案し、今日の授業が実現しました。
 

いよいよ菊を染めていきます。 子供たちは、初めて目にする満開に咲いた白い大きな菊の綺麗さにびっくりしているようでした。

普段見慣れている輪菊の花は蕾がほとんどなので、大きく豊かに花開いた輪菊を眺めて嬉しそうです。
 
試験管にそれぞれの好きな色の染料を入れ、切った茎の根元を浸してしばらく待ちます。
 
花が染まるまでの時間には、JA愛知みなみの職員から地元で栽培する花の種類や、田原市が花の出荷高で全国1位であることなどを学びました。

 
しかしながら、少々ハプニング。

この日は天候の影響などにより、菊がカラフルに染まるまでには予想以上の時間かかるとのことで、急きょ、あらかじめ染めたカラーリングマムを使ってアレンジメントをおこなうことになりました。
 

フラワーアレンジメントの指導には、公益社団法人日本フラワーデザイナー協会愛知支部の4人の先生にお越しいただき、花の切り方や挿し方などを丁寧に教えていただきました。
 

花材はカラーリングマムの他、スプレーカーネーション、スプレーマム、ガーベラ、ドラセラなど。 オアシスに自分で花を生ける体験はどの子も初めてのようで、皆とても楽しそうです。

 
ある男の子は、自分で生けた花を眺めて「可愛いー!!」と感動して思わず叫んでいました。
 

私たちJA愛知みなみ輪菊部会は、菊を売ることだけでなく、子供や大人に花の魅力を伝え、地域とのつながりの中で、豊かな心が育まれていくことを願っています。
 

このような活動がきっかけで、暮らしの中でもっと花を飾ったり買ったりして楽しんでもらえたら嬉しいです。
 

神戸小学校の皆さん、日本フラワーデザイナー協会の皆さん、ありがとうございました。